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【連載】ベストカー本誌編集委員・梅木の「ちょっとした話」 Vol.31[ファンカーゴに代わるクルマはなかなかないのでございます]

 毎週水曜日のお楽しみ~。ベストカー本誌編集委員・梅木智晴の「ちょっとした話」の時間です。クルマなら(乗り物なら)なんでも大好きな梅木。軽自動車からスポーツモデル、軽トラックまでなんでも愛する彼の愛車のハナシ。

 わりと意外なクルマへの愛情をたっぷり語る梅木なのであります~。(ベストカーMate編集部B)。

■後席シートが床下収納できる。このユーティリティの高さがありがたかったファンカーゴ

 物持ちがいいというか、「手放せない」というか……。家族用のクルマとしてトヨタファンカーゴを購入したのが2001年。ザっと23年前のこと。マイチェン前の前期型ね。

 ファンカーゴを購入する以前から自分用のクルマとしてE36BMW3シリーズクーペがあったため、仕事で遠出するような時はそっちをメインに使っていた。

 ファンカーゴはワタシも乗っていたが、妻が近場に出かける際に使うことが多かったね。床下収納できる後席は座面が小さく、クッションも薄いため座り心地はよくないんだけど、当時小さかった息子はチャイルドシートだし、それよりも床下収納できることで得られるユーティリティの高さがありがたかったのだ。

 BMWはクーペだし、家族用としては使い勝手が悪いから妻も息子も乗りたがらなかったんだよね。ちなみに上写真は我が家の2台。BMWは数年前、業界内の知り合いに譲りましたよ。

■ファンカーゴのチャイルドシートに乗っていた息子が、同じクルマを運転するなんて思いもしなかった

 そんなわけで超気に入って、今も乗っているファンカーゴ。気がついたらかれこれ23年も我が家にあるんだよね。

 新車当時、このクルマのチャイルドシートに乗っていた息子が、まさかこのファンカーゴを運転してあっちこっち行くなんて思いもしなかったでございますよ、ホント。

 20年以上も乗り続けた理由はファンカーゴに代わるクルマがない、というひと言に尽きる。後席を使える状態のままでも大きな荷物をガサッと積み込めるし、社会人になった息子がひとり暮らしする際の荷物運びだって、後席が床下収納状態のファンカーゴなら楽勝!(上写真のとおり)

 エンジンやATなどドライブトレーンは丈夫で故障知らず。年数のわりに距離は乗っていないとはいえ、普段の使い方は近場を走ることがほとんどなので、むしろシビアコンディション。エンジンオイルは車検毎の交換しかしていないという「乗りっぱなし」なのによく走ってくれるのだ。

■23年乗ったので新車のシエンタ? ヤリスクロスってのもアリ? それでもやはりこのクルマかな~!

 そんなファンカーゴだが、前々回、2021年末の車検前整備で大規模修理の必要に迫られた。毎回近所のトヨタ販売店に任せているのだが、ブレーキまわりが錆びで劣化して交換が必要だという。

 さらにフロントサスのナックル、ロアアームなども錆が出ていて要交換。リアサストーションビームも同様だという。

 そして見積額。驚きの70万円超‼ えええええ~。こりゃ、いよいよファンカーゴとお別れかぁ……。でも、BMWはすでに手放しちゃっているし、クルマなしの生活はちと厳しい。

 販売店の営業マンは修理見積書を出しながら、明らかに「期待の表情」だ。 

 ま、普通に考えれば車齢20年超えのファンカーゴに約70万円の修理代は出さんよね。70万円出せばほどよい中古車が選べるだろうし、これを機に新車にするのも一考だ。ならばシエンタかね~? ヤリスクロスってのもアリかな?

■23年モノのファンカーゴ、修理代が65万円‼ でも乗り続けるのだ~‼

 でも、今日も我が家にはファンカーゴはある。直しましたよ、ええ! ちょいと値切って65万円。約2週間の工場入りを経て、ファンカーゴの足まわりはリフレッシュしたのだ(ちなみに上写真はファンカーゴのインパネ。トヨタの広報写真ですけど……)

 足まわりは新品になったけど、車体や室内はいっさい手を打入れていないので、いい感じに「ヤレ」ている。これがまた味わいがあるんですわ。

 大修理から2年を経て2023年末にはまたまた車検を継続。まだまだ乗りますよー‼ ガンバレ、23歳のファンカーゴ‼(ベストカー本誌編集委員・梅木智晴)