記事・イベント
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【イベントレポート】新型フォレスターを目の前で見て大興奮!! SUBARU国内工場見学ベストカーMateツアー
2024年9月13日(金)、スバル矢島工場(群馬県太田市)を見学するベストカーMate会員さん向けのツアーイベントが開催された。スバルの国内生産を支える主力工場の見学とあって、19名の参加者は気分高揚気味!
■SUV3台を生産する矢島工場。1台につき約6000種類、3万点もの部品が取り付けられる!!
今回、ツアーで見学したスバルの矢島工場は1969年2月から稼働を開始した同社の主力工場で、従業員5000名による2交代制勤務を行っている。
同工場で生産されているのはレガシィアウトバック、クロストレック、フォレスターというスバルのクロスオーバーSUV系車種となる3モデルだ。
ボンネットなどクルマの部品をプレス機械で成形することから始まり、ボディ溶接組み立て、4回に分けての塗装。さらにはパワーユニットの搭載、内外装部品が取り付けられていく……というのが大まかな流れだ。
1台につき約6000種類、3万点もの部品が取り付けられるというのだから凄い。
■「どうも見たことのない顔のフォレスターだと思ったら、新型だ!!」(参加者の声)
そして、最終組み立て工程の現場見学のスタート! 残念ながら内部の撮影は禁止なのだが、クロストレック、レガシィアウトバックは右ハンドル仕様の日本市場モデルだったのだが、フォレスターは見慣れない左ハンドル仕様が生産されていた!!
参加のなかから「どうも見たことのない顔つきのフォレスターだと思ったら、これ、米国で販売されている新型じゃないか!」と大興奮!
その気持ち、わかります。取材担当者も新型フォレスターを目の当たりにして、興奮しましたので!
……という感じで開催された「スバル矢島工場見学 ベストカーMateツアー」。詳しい内容は「ベストカーWeb」で、ぜひともチェックしてくださいませ!
下の「ベストカーWeb記事はこちらへ!」をクリックすれば見られます。
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【連載】ベストカー本誌編集委員・梅木の「ちょっとした話」 Vol.42[マジか!? ウメキ、カラスの急襲で後頭部を受傷!]
今回の「ちょっとした話」は、ある日、東京都心でベストカー本誌編集委員・梅木が体験した衝撃の出来事! 「黒い生き物」とのやりとりを赤裸々に語ります! 最後に梅木も書いてますが、自分の体のことを考えれば「ちょっとした話」じゃないかもしれません。(ベストカーMate編集部B/写真:AC)
■なんでやねん! 漫才のツッコミですか!? いきなり後頭部をパッカーン‼ とやられたぁ~(涙)
7月上旬のある日、東京都心部の九段界隈を歩いていたワケですよ。靖国神社の近くですね。右手に日本武道館、江戸城のお堀を見ながら、「九段下」の交差点へ向かって歩いていました。
地下鉄の九段下駅への入り口階段にさしかかった時。不意に後頭部を「パッカーン‼」とはたかれたのでありました!! いや、うろたえましたよ、実際。漫才のツッコミかよ!? という勢い。「パッカーン‼」ですからね。
次の瞬間、頭上から黒い物体がバサバサバサと飛び去って行くのが目に入った。おいおいおい、カラスかよ‼ 「カ~カ~カ~~。」ヒトをバカにしたかのように件のカラスは街路樹にとまってこちらを一瞥し、鳴いている(上写真がその様子)。
いててててっ‼ 後頭部には「パッカーン‼」の衝撃とともに、「ガシッ」と掴まれたような衝撃もあった。ありゃ、足でオレの頭を掴もうとしたに違いない。オレは獲物の小動物かよ?
■見よ、この低空飛行‼ 街路樹の上から急降下で通行人を狙って飛び回るのだ
周囲を見渡すと、明らかに殺気立った三羽のカラスがいて、「ぐわぁ~ぐわぁ~ぐわぁ~」と濁った鳴き声で呼応し合っているのだ。
あるものは街路樹に、また別のものは街灯の突端に。そして、三羽めは建物の屋根に陣取って、右へ左へと飛び交っては通行人を背後から急襲している。
しばらく様子を見ていると、連中、かなり頭がよろしい。一羽がガーガー鳴き声をあげると、通行人はそちらに気を取られる。
すると別のカラスが背後から急降下爆撃よろしく急襲をかけてくるのだ。私が「パッカーン‼」を食らってからの数分の間に、4~5人の通行人が「パッカーン」もしくは「ガシッ」を食らっていた。
もうね、ヤツらの態度が誠に気に入らない。上の2枚の写真のように、低空飛行で通行人を威嚇する姿は、あおり運転の輩みたいな雰囲気だ。
■彼らにも事情はあるだろう。人を敵とみなして攻撃態勢に入っているのかも!?
彼らにも事情はあるのだろう。近くの街路樹に巣があってヒナがいるため殺気立っているのかもしれない。心無い「人」がカラスに攻撃をしたため、人を敵とみなして総攻撃態勢に入っているのかもしれない。
でも、オレは何もしていないし、なんなら従前よりカラスに愛嬌すら感じていたのだ。よく見ると結構かわいらしい顔しているんだよね、カラスって。
最後に、「パッカーン‼」はまだしも、「ガシッ‼」はヤバいです。「いてててて」と当てた手に血が付いていた。
かすり傷程度だけど、カラスの足爪、雑菌などが付着している可能性が大なので、直ちに流水で洗い流したことは言うまでもないのでありました。
「ちょっとしない話」だよね、これ。(ベストカー本誌編集委員・梅木智晴)
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【連載】ベストカー本誌編集委員・梅木の「ちょっとした話」 Vol.41 「わかりやすい指示を出してちょうだいよ~。マジ、危険だからさ‼」
取材の帰り、自動車専用有料道路を走行していたベストカー本誌編集委員・梅木智晴。独自の「嗅覚」で、梅木が運転するクルマの周辺を走る「覆面パト」の存在にすぐ気がついた。
そして、梅木の近くを走っている1BOX車に迫り、「おや? 違反しちゃったのか!?」と思ったが、どうもそうではないらしい……。その直後の覆面パトの動きに……焦る、梅木!! どうなる、我らが梅木!?
先週からお届けしている、覆面パトとの「やりとり」を赤裸々に語る「後編」。事の顛末はどうなったのかぁ!? (ベストカーMate編集部B/写真:Adobe Stock、ベストカー編集部)
■え!? 覆面パトが狙う対象はオレですか?? 私、梅木がいったい何をしたって言うんだい?
覆面パトの狙いは1BOX車かと思い、少し見ていたが、その覆面パトが私のクルマの右斜め前に至ると左ウインカーを点滅。私の前に入りたいらしい。
緊急車両の走行を妨害する気持ちはまったくないので、ACCを切って速度を落として車間を開ける。でもさ、この状況ってどう考えてもオレ……、捕まっちゃったの!?(マジですか?)
正直言って、まったく身に覚えはない。確かに先ほど覆面パトを追い抜いたが、制限速度の範囲内だった。そして抜き去った後、速やかに安全を確認してウインカーを点滅して左車線に移っている。
普通に考えて、違反してないよね……!そして、私のクルマの前にスッと入った覆面パト。もし、私が違反していたら、このタイミングでリアガラスに電光パネルが立ち上がって「パトに続け」みたいなサインが出るのだが、特にそれはない。
うーん? 私を検挙したいなら、理由はなんだろう? 制限速度は問題なしで、シートベルトは当然装着している。スマホ画面を見ていたなんてことは断じてない。
うむむ。わからん。
■覆面パトの窓から右手が出て、合図を送っているが……何を意味しているのかわからん!
すると、覆面パトのドライバーが右手を窓から出して合図を送っている。手のひらを前に向けて腕を前後に動かしながら指先を動かしている。
この動き、「右車線から前に回れ」とも取れるし、「このまま後ろにつけ」とも取れる。マイクで何か言うかもしれないと思い、前席窓は左右とも開けたのだが、声での指示はない。
相変わらず右手の合図が続くので、とりあえず右車線に出て覆面パトに並びつつ様子を伺うのだが、相変わらずの手の動き。いったい私にどうさせたいワケなの? わからん、マジでわからん。
でも、知らん顔して走り続けて「逃げた」みたいになるのも不本意なので、「止めるならお止めなさい。しっかりと話をしようぜ‼」と覆面パトの前に回り組んだ。
有料道路の途中出口が迫り、流出車線への分流地点に差しかかる。ミラーを見ると覆面パトは流出車線に入っている。さあどうする? 私はここで有料道路を出るつもりはなく、目的地はさらに先なのだけど……!?
ちなみに上の画像は、高速道路の覆面パトと検挙されたクルマ。パトカーは違反車両の後方に停車して後方からの車両に対して警戒を促すことが多い(写真はイメージで本文の内容とは直接関係ありません)。
■不明瞭な指示のため、私のクルマは「完全に挙動不審車」状態に!!
コンマ数秒間の間に、もの凄くいろんなことが頭を巡った。出口車線に移って左に寄せて止まるか? いや、覆面パトの合図、指示が不明瞭なのがいけないのだから、このまま走行車線を淡々と走り続けるか? 逡巡が運転を惑わせた。
一瞬、左ウインカーを点滅させて出口車線へ進路を取りそうになりながら、いや、戻ろう……と今度は右ウインカーを点滅させて走行車線へ戻る動きをしてしまった。かなりの挙動不審車だし、私の動きは危険なものだっただろう。大いに反省すべき車両の動きだと思う。
そして最終決断は、「走行車線を淡々と走る」とした。
もし、私が検挙の対象であれば覆面パトカーはサイレンを吹鳴して出口車線から本線に戻って私を追うだろう。それに、ここまでの私の動きや対応は、ドラレコに記録されているので、逃亡の意思はまったくなく、明瞭な合図、指示に惑わされたことは証明できるはずだ。
ちなみに、上の画像は警視庁のマークXスーパーチャージャー覆面パトカー! 一般道での交通取り締まりにあたっている(写真はイメージで本文の内容とは直接関係ありません)。
■結局、覆面パトは何をしたかったのかというと……!!
さて、覆面パトはどう動く? ミラーを確認すると、ハザードランプを点滅させながら車速を落とし左に寄せている。ありゃ止まるなぁ。背後には例の1BOX車。
おいおいおい! 最初から検挙対象は1BOX車だったのかい!
それにしては覆面パト、あまりにもわかりにくい動き方と指示。つまり、私に対して出した右腕の合図は「先に行け」という意味だったのだろう。
であれば、マイクでひと言「運転手さん、あなたではありません。気をつけて先へ行ってください」と言ってくれればよかったのだ。
なんでサイレン鳴らして私の前に入ったのだろう? サイレン鳴らした覆面パトが急に前に入ってきたら、運転に不慣れなドライバーだったらパニックになって急ブレーキを踏んだり、車線変更でフラフラして危険な状況になったかもしれないですよ、マジな話。
わかりやすい指示を出してほしいですよ、ホントに。頼みますよッ!!(ベストカー本誌編集委員・梅木智晴)
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【連載】ベストカー本誌編集委員・梅木の「ちょっとした話」 Vol.40[オレ、捕まっちゃった!?]~ある日の覆面パトの話・前編~
シリーズ企画「ベストカー本誌編集員・梅木のちょっとした話」。どうも最近、「忘れた頃にやってくる」的な感じになってきてますが(汗)、ある日の走行中、覆面パトカーとの「やりとり」を赤裸々に語るという内容。まずは「前編」です!(ベストカーMate編集部B/写真:Adobe Stock)
■自動車専用有料道路に5台ほどかたまった集団が…! そのなかに「濃紺のS220系クラウン」を視認!
先日の取材帰りのこと。とある自動車専用有料道路を走行していたわけですよ。制限速度は時速70km。メーター誤差や周囲のクルマの流れを勘案して、72km/hでACCを作動させて左側車線を巡航していた。
しばらく走ると、前方にやや速度の遅い数台の集団。覆面パトカーによる速度取り締まりの名所として知られるこの自動車道なので、“ピン”ときつつ、その集団は制限速度を明らかに下回っているため、私は慎重に安全確認をして右側車線に車線変更をしてACC作動のまま“ジワーっ”とその集団に接近。
5台ほどがかたまって集団を形成しているのだが、その中ほどに濃紺のS220系クラウンを視認。横に並びつつ運転席に視線を送ると、ほれほれほれ! やっぱりブルーの制服を纏ったおふたり様。
当方、制限速度走行とはいえ、交通機動隊の覆面パトカーを斜め後方に従えて走るのは精神衛生上よろしくないので、集団を追い抜き次第、速やかに安全を確認して左車線に戻ったのでありました。
ちなみに、上の写真はルーフの反転式赤色灯を点灯させて出動するS200系クラウンの覆面パトカー(写真はイメージで本文の内容とは直接関係ありません)。
■ルーフで赤色灯起立‼ 緊走で追尾体制に入るも……。なんか、様子がヘンですよ??
右ドアミラーに視線をやると、私の数台後方を走っていた1BOX車がそのまま右車線を走行して覆面パトカーを追い抜いた。
とはいえ、一気に抜き去るというのではなく、じわじわと前に出る、という速度差に見えた。5~6台前を70km/hに設定したACCで走る私に追いついてこないのだから、それほど速度は出ていないだろう。
覆面パトはスッとその1BOX車の背後についた。その瞬間、フロントグリル内のLED赤色灯が点滅するとともに、ルーフの反転式赤色灯がパカっと顔を出し、クルクルと点灯した。
「ええ~?? あの速度で検挙!? いや、速取りじゃあないな。……スマホを見ていたとかかなあ??」
が、その1BOX車は背後の赤色灯に気がつかず、淡々と覆面パトを従えて走っている。チラリとサイドミラーを見ると、覆面パトはパッシングランプを点滅させて1BOX車のドライバーに、自らの存在をアピール中!
すると1BOX車のドライバーはやっと覆面パトの存在に気づいたのだろう。左車線に移動。あらら捕まっちゃったのね~、と思ったのだが、次の瞬間、覆面パトは意外な動きをするのでありました。
「ウウウウウ~」とサイレンを吹鳴してその1BOX車を一気に抜き去り、前方へと進んでいったのだ。
なんだ……?? 1BOX車の停止誘導ではないんだ~。どこ行くの? ああ、そうか、前方で事故などが発生し、緊急走行で先を急ぐための赤色灯とサイレンだったのね。
そして、上の写真はイメージ。最近の覆面パトカーではグリル内の前面警光灯はLEDタイプを採用。これが自分のクルマの背後でルームミラーに映ったら! イヤ~な気持ちになりますよね。
■え、対象はオレですか?? ワタシ、梅木が何をしたって言うんだい!?
ところが、だ。覆面パトは私の右斜め前に至ると、左ウインカーを点滅。私の前に入りたいらしい。
緊急車両の走行を妨害する気持ちはまったくないので、ACCを切って速度を落として車間を開ける。でもさ、この状況ってどう考えてもオレ……捕まったのか!?(汗)
(ベストカー本誌編集委員・梅木智晴)……ということで、1BOX車が速度超過で捕まったかと思ったら、まさかの梅木が捕まったのか!? 結末は次回!!(上の写真はイメージです)
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高齢ドライバーを待ち受ける「75歳からの大きな壁」。それを突破するには「脳活」が一番なのです!!
クルマは生活するうえで欠かせないモノ。……都市部で暮らす方にはピンとこないかもしれませんが、地方部では移動の手段、買い物などへ行く際、クルマはなくてはならないものという現状があるのです。クルマが「自分の足代わりになっている」高齢者にとっては、なおさら。
この先も運転したい……と思う方が多いと思いますが、「75歳からの大きな壁」があるのをご存知でしょうか。(ベストカーMate編集部B/写真:Adobe Stock、AC)
■75歳以上の運転免許保有率は8.1%!! 運転免許をもっている日本人の8.1%が75歳以上なのです!
「75歳の大きな壁」。はて? なんだろう……と思いますよね。その前に、まずは、データをご紹介します。
運転免許保有者数は約8199万人。そのうち75歳以上の運転免許保有率は8.1%(約667万人)という数値(警察庁統計/令和4年)。
運転免許証をもっている日本人の8.1%が75歳以上の高齢ドライバーと、けっこうインパクトのある高い数値です!
しかし、高齢者になると認知症など、クルマの運転を妨げる症状が出る人がいることも確か。認知症や体の機能の低下で、高齢ドライバーが起こす悲惨な交通事故は後を絶たない……という現状があります。
■「ブレーキとアクセルの踏み間違い」など、高齢ドライバーが起こす悲惨な事故を防ぐための「認知機能検査」
警察庁調べの令和5年のデータ「ドライバーによる年齢別死亡事故の人的要因比較」によると、75歳以上のドライバーの死亡事故原因は「操作不適」が27.6%と一番多い。
このうち、「ハンドル操作ミス」が14.9%と最も多いです。次いで「ブレーキとアクセルの踏み間違い」が6.6%で、75歳未満のドライバーが0.8%ということを考えれば、この6.6%はかなり高いです。
社会問題となっているその背景のもと、警察庁は「75歳以上の高齢ドライバー」に対して、運転免許更新時の「認知機能検査」を実施しています!
この「認知機能検査」に合格しないと運転免許が更新されないというわけだけど、正直言って、検査の出題内容は高齢者にとっては難しい。これが「75歳の大きな壁」なのです!!
■このようなイラストを16枚、約4分で覚えて答えるという検査(難しい~)
上にあるのが「認知機能検査」とほぼ同じ内容。これら4枚のイラストを約1分間で記憶するのが1セット。続けて、同様のことを3セット行い、合計16枚のイラストをトータル約4分間で記憶します。
そして出題内容は「16枚のイラストには何が描かれていたかを答えなさい」というもの。……75歳以上の高齢者にとっては難しい検査内容だと思います。
この「認知機能検査」を75歳以上の高齢者が無理なく解答するためには、日々の「脳活」がカギとなってくるのです!
現在、東京医科大学茨城医療センターで脳神経疾患の専門診療に携わりながら、認知症の早期発見や予防研究も行う、脳神経内科専門医・塚本 浩先生はこう語ります。
「新しいことにチャレンジせず、今までと同じことばかりをしていると脳は衰えてしまいます。高齢者にとっては脳を鍛えることが重要で、そのためには適度なストレスをかけてあげることです。その意味でも、脳活は重要になります」
脳神経内科専門医・塚本先生が考案した脳活ドリル(写真上がその一例)が、全187問も掲載されている『運転免許認知機能検査 完全攻略本』という本が現在販売中。
「認知機能検査」合格に向けて、高齢ドライバーの強い味方になります!!
別冊ベストカー
「運転免許認知機能検査 完全攻略本」
総合監修:塚本 浩(脳神経内科専門医)
定価1320円(本体1200円・税10%)
講談社ビーシー/講談社 -
【連載】ベストカー本誌編集委員・梅木の「ちょっとした話」 Vol.39[ゲリラ豪雨の夜、『だろう運転』センサー360度フル稼働!]
今年、本州には梅雨がこないんじゃないか? という感じだったけど、6月下旬にしてようやく梅雨入りの地域が多くなってきました。ジメジメな毎日はイヤですけど、ある程度雨が降らないと夏場の水不足が心配だし……という感じですよね。
そんな季節柄、今回のベストカー本誌編集委員・梅木の「ちょっとした話」は雨と運転に関する話。かなり、ガチでリアルな話ですよ~。(ベストカーMate編集部B)
■取材の帰り道、突如、「ワイパーハイモード」でも視界が奪われるゲリラ豪雨に襲われた!
今年の6月3日、関東地方は各地で激しいゲリラ豪雨に見舞われた。私ウメキ、静岡県御殿場での試乗会取材を日没頃に終えて東京への帰路についていた。
午後の御殿場界隈は不穏な雲が湧き上がってきたものの、なんとかギリギリ雨に降られずラッキー! なーんて思っていた20時すぎ。中央道・調布インターを降りて一般道に出ると、すでに降っていた雨足が一段と強くなり、ワイパーハイモードでも視界が奪われるゲリラ豪雨!
こりゃあ怖い! マジで恐怖を感じるほどの降り方だ。路面に打ちつけた雨粒が激しく跳ね上がって歩行者の足元を激しく濡らす。歩行者はさぞや不快だろう。
ウインドゥバイザーが付いているため、雨が吹き込まない程度に窓を開けて、ラジオも切って視覚情報以外の「周囲の気配」に神経を集中する。
こんな時は歩行者も自転車も急な雨にびしょ濡れになって慌てて動くし、歩行者は傘をさして、自転車は雨合羽のフードで視界が狭くなるから急な飛び出しや、こちらに気がつかないまま横断歩道以外の場所で急に横断してくるなんてことも想定される。
■夜の大雨。こういうことが起きる「だろう運転センサー」を360度働かせて運転します!!
こんな具合に、「だろう運転センサー」を360度フルセンシング。何かあった際のことを考えて速度も落とす。片側2車線道路だったのでセンター寄りの車線を走ることで、飛び出しなどの不測の(←とはいっても予測しているんだけどね)事態の対処にマージンをとる。
歩行者も自転車もダーク系の服だと見えにくい。晴れた夜でも見えにくいが、豪雨の夜はさらに見えにくい。透明のビニール傘なら、ヘッドライトに反射してハッと視界に飛び込んでくるが、黒っぽい傘だと闇に溶け込んで見えづらいから、より気を引き締める。
これ以上降りが強くなったら、一旦コンビニなどに立ち寄って運転中断だな、と思ったところで急に雨が弱まった。サーっと視界がクリアになる。緊張感がスーッと解き放たれる。
が、こういう瞬間が逆に危ない。再び気を引き締めて帰路についたのでありました。(ベストカー本誌編集委員・梅木智晴)
※画像はすべてイメージ Photo/Adobe Stock -
「75歳からの大きな壁」。今から知っておきたい「運転免許 認知機能検査」は意外にも難しいということを!!
75歳。「その年齢になるのはまだ先だね」という方も多いでしょうが、その年齢になると運転免許更新時に「大きな壁」が現れるのです! それが「認知機能検査」。
75歳以上のドライバーはこの検査に合格しなければ、免許更新されないという仕組み。それで、この検査が正直難しい(汗)。その合格のためには一にも二にも「日頃からの脳活が一番!!」。
75歳がまだ先でも……これは知っておいて損のない話なのです。(ベストカーMate編集部B/写真:Adobe Stock)
■脳活ドリルを行えば、6つの「運転脳」が自然と身につく! これはオドロキです!!
例えば上の画像。「5番、6番。それぞれ同じ道路標識の組み合わせをいち早く探し出す」という出題で、脳活ドリルの一例。高齢者の脳は「新しいことをやってみる」ことで、脳の老化を食い止めることができ、脳が活性化されるといわれます。
また、下の画像も脳活ドリルの一例。「文字に惑わされずに、文字の色をテンポよく言葉で言う」という出題(これ、けっこう難しいです)。
そんな脳活ドリルを定期的に行うことで、「判断力」「集中力・注意力」「遂行力」「記憶力」「予測力」「視空間認知力」という6つの「運転脳」が自然と強化され、脳が活性化!!
難しいとされる75歳以上のドライバーが受検する「認知機能検査」の本番にも、フレッシュな頭で臨めるというワケです。
■脳神経内科専門医・塚本 浩先生と「ベストカー」がタッグを組んだ!!
冒頭で、「認知機能検査」に合格するためには一にも二にも「日頃からの脳活が一番!!」と断言したのは、ここに根拠があるんです!
もちろん、免許更新後も「2週間ドリル」を行えば自然と脳活されるので、日々の生活で繰り返し使えるメリットもあります。さらに、「認知症」も防げるというから驚くしかない!
ちなみに上の画像は「パンダのイラストのなかから、一枚だけ違うものを探す」という間違い探し出題。これも「脳活ドリル」の一例。あなたは見つけられましたか?
現在、東京医科大学茨城医療センターで脳神経疾患の専門診療に携わりながら、認知症の早期発見や予防研究も行う、脳神経内科専門医・塚本 浩先生を総合監修に迎え、自動車専門メディア「ベストカー」が責任編集する本が、2024年6月20日に発売されたばかりの『運転免許認知機能検査 完全攻略本』。
前出のいくつかの出題は、その本からの抜粋で、脳神経内科専門医・塚本 浩先生監修のもと作成された脳活ドリルです!
■これからも運転を続けたいお父さん、お母さんへのプレゼントとしても最適な一冊!!
75歳からの高齢ドライバーが免許更新時に受ける「認知機能検査」に合格するための「対策」と「秘策」を一冊に凝縮している内容で、「ベストカー」が高齢ドライバーを応援する一冊!!
この本を活用しながら、日頃から脳活すれば「75歳からの大きな壁」を乗り越えられると思います!
今この記事を読んでいる方はもちろん、これからも運転を続けたい(続けてほしい)お父さん、お母さんへのプレゼントとしても、最適な一冊です!!
下にある「Amazonでも購入できます!」というひまわりの画像をクリックすれば購入が可能です。
別冊ベストカー『運転免許認知機能検査 完全攻略本』
総合監修:塚本 浩(脳神経内科専門医)
定価:本体1200円(税別)
発売日:2024年6月20日
判型/ページ:A4判/104ページ
ISBN:978-4-06-535658-6
発行:講談社ビーシー/講談社 -
【連載】ベストカー本誌編集委員・梅木の「ちょっとした話」 Vol.38[覆面パトカーはニオイでわかるのよ!]
「ウメキさんって、覆面パトカーの遭遇率高いですよね!」とベストカー編集部員によく言われる本誌編集委員・梅木智晴。「乗り物なんでも大好き人間」の梅木は、覆面パトカーは大好き……というより大好物!! 今回はそんな覆面パトカーについての話でございます。
また、今回紹介する写真はすべて、梅木が激写! したものなんです。(ベストカーMate編集部B)
■遭遇率が高いんじゃなくて発見率が高いんです。つまり「気づいている」のです!
私、ウメキ。クルマで走っている時はもちろん、歩いていても「ほら、あのクラウン、覆面パトだよ」など、同行の人に言うことが多い。クラウンには限らない。「おっ、あのガンメタのWRX S4、たぶん覆面だよ」なんて言った数秒後にルーフからパカっと赤色灯が飛び出して追尾態勢に入った、なんてこともある。
ここで言う「覆面パトカー」とは、交通機動隊や高速隊に所属して、交通違反の取り締まりに当たる、いわゆる「交パ」のこと。
まあ、私は取材やらプライベートやら、クルマで走りまわる機会が多い。その分、覆面パトカーに遭遇する機会は多いだろう。でも、「遭遇率」という点で特に私が「高い」ということは、ないはず。率は誰もがほぼ同じはずでしょう。
そう、私は覆面状態で走っているパトカーに、かなり高い確率で「気がついている」のだ。ちなみに上の写真は、典型的なクラウン交パ覆面(左)と、一時期国費モノとして全国配備されたマークXの交パ覆面(右)。
■「車線変更時のウインカー出しが早い」「綺麗なんだけどワックスっぽいツヤがない」
交パ覆面は独特のオーラというか、ニオイを発している。例えば、なんの変哲もないシルバーのクラウンでも、「あっ、覆面パトだ」とピンとくる。
交パ覆面の醸し出すニオイを紹介すると……。
1:左車線を制限速度以下で淡々と走っている
2:車線変更時のウインカー出しが早い
3:やけに綺麗なんだけどワックスっぽいツヤがない
4:特にクラウンの場合、リアサスが沈み込んでいる……といったあたり。慣れてくると“ピン”とくるようになるんです。ちなみに、下写真は東京都の予算で導入されたマークXスーパーチャージャーの交パ覆面。警視庁高速隊と交通機動隊に11台配備され、全車このホワイト。
そのうえで以下に挙げた点に注目することで「発見率」は格段に高まる!!
1:今走っている地域の地元ナンバー
2:高速道路の場合は隣接するエリアのナンバーの可能性もある
3:交パ覆面はクラウンが圧倒的に多いけれど、必ずしもクラウンだけではない
4:最近では4ドアセダンがほとんどだけれど、2ドアクーペやステーションワゴンの交パ覆面もある
5:今どき「8ナンバー」の交パ覆面はいない■20年以上も前。Z30系ソアラの後期型が国費モノとして全国に配備されたことも!!
20年ほど昔だったら、交パ覆面にはちょっと変わった車種も多かった。「国費モノ」として警察庁の一括導入で配備された異色の交パ覆面にはR34スカイライン25GT-t(2ドアクーペ)やZ30系ソアラ(後期型)などがあったが、ここ近年では2ドアクーペの交パ覆面は新規導入されてはいない。
20年以上も前だが、Z30系ソアラの後期型が国費モノとして全国に配備されたことがあり、その一台が上の写真。埼玉県警に配備されたものだ。
■交パ覆面は「シンプルにカッコよくないですか!?」。覆面を発見するとワクワクする!
でも、各都道府県が独自の予算で購入する、いわゆる「県費モノ」にはちょっと変わった車種が導入されるケースがある。
埼玉県警のWRX S4はすっかり有名になったが、警視庁(東京都)のマークXスーパーチャージャーやカムリなどは他道府県では見ない独自の交パ覆面だ。これらの異色の交パ覆面にも例の「ニオイ」はあるのでやっぱり見かけると「ピン」とくるのだ。
こういう話をすると「違反をしなければパトカーを気にする必要などない」といったご意見をいただく。おっしゃることは正論だ。
でもそういう話ではなく……、交パ覆面って「シンプルにカッコよくないですか!?」って話なんです。交パ覆面を発見するとワクワクしちゃう。ま、マニアってことですね(笑)。
ワクワクするから交パ覆面を探してしまう。だからニオイにも敏感になる。で、冒頭の「ウメキさんって、覆面パトカーによく遭遇しますね」という話につながるのだ。
そして、上写真は10年ほど前、突如都内に出現したシルバーのハイエース。道端に止まっていて事故処理車かと思ったら、いきなりサイレン鳴らして赤色灯を回して違反車を追いかけて行くので驚きましたよ~!!
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【連載】ベストカー本誌編集委員・梅木の「ちょっとした話」Vol.37 [小田急線の車両が西武線を走るってどーいうこと?]
おなじみの連載企画、ベストカー本誌編集委員・梅木智晴の「ちょっとした話」。乗り物なんでも大好き! 「乗り鉄&撮り鉄」人間でもある梅木。今回はその「鉄分」が全開モードです! 長めの大作ですが、ぜひ読んでくださいませ(ベストカーMate編集部B)
■「クリーム色の車体にブルーの帯をまいた小田急線」が西武鉄道で走る!!?
小田急線の8000系という通勤電車車両がある。首都圏在住の40歳代以上の方なら、クリーム色の車体にブルーの帯をまいた車体色は、「昔ながらの小田急線のイメージ」「いかにも小田急線らしい」車両と感じることだろう(上写真)。
この8000系が、同じ首都圏を走る西武鉄道で走るというのだ。小田急と西武が相互乗り入れをする……?? そんな話は聞いたことがない。その真相とは!?■直接乗り入れではなくとも、他社線を走るケースはあるけれど……
昨今の鉄道路線のネットワークは実に複雑。私鉄A社線とB社線が相互乗り入れをするというのは当たり前のようによくある話。さらにB社線がC社線と相互乗り入れして、「3社の車両」がそれぞれの路線を縦横無尽に走るなというのもよくある話。
小田急線を例にすれば……。東京メトロ千代田線を介してJR常磐線と繋がっている。神奈川県域を主な営業エリアとする小田急線の車両は、地下鉄千代田線を走り、さらに常磐線を下って江戸川を越えて千葉県、さらには利根川を渡った茨城県の取手駅間まで足を延ばす……という具合。
ちなみに上写真は、東急東横線自由が丘駅で出会った相鉄線の車両(右)と西武線の車両(左)。現在の乗り入れネットワークだからこそ撮れた写真だ。
こうした複雑な乗り入れネットワークを介しても、今のところ西武鉄道と小田急電鉄が「営業線」として繋がってはいない。
■長い場合は40年間も走る。そんな中古車両の売買自体は珍しくはない
鉄道車両は耐用年数がもの凄く長期に設定されている。そもそも高額な鉄道車両を、そうそう新車に入れ替えられないため、最低でも20年。長い場合は40年前の車両でも当たり前に走っている。
鉄道車両には厳格な整備周期や検査周期が定められており、各鉄道会社が事故が起きないよう整備を徹底。車両が長く使われる要因である。
また、一定期間ごと、壊れていなくとも部品を交換することが設計時点で想定されており、これを守ることで長期間安心して走れる車両となっているのだ。
それでも車内設備が古く陳腐化するケースもあり、また新技術の導入で、より省エネで走れる車両も開発されることもある。首都圏などの混雑路線を持ち、資金力がある大手私鉄だと10年ごとくらいに新型車を導入するケースが多い。小田急電鉄も西武鉄道もいわゆる「大手私鉄」に分類される。
■首都圏の大手私鉄同士の売買は超レアケース。「小田急カラー」のまま「西武」で走ることはないだろうが…!
前項までの話の流れでおわかりいただけたと思うが、小田急8000系は「中古車として」西武鉄道に売却されたのだ。
西武鉄道は大手私鉄。これまで中古車両を売却する側ではあったが、購入する側になるというのは初めてではなかろうか(?)。
5月19日から20日にかけて、最初の売却車両が小田急線内からJR線を経由して西武鉄道線に輸送された。国分寺線で小田急8000系を使用することになる。はたして車体塗装はどうなるのだろうか? さすがに「小田急カラー」のままということはないだろうね。
その西武国分寺線。現在は伝統的な西武鉄道の車両2000系が走っている。それが上の写真だ。大手私鉄同士の車両売買は超レアケースだが、今後こうしたことも増えていくかもしれない。(ベストカー本誌編集委員・梅木智晴)
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