プレビューモード

【連載】ベストカー本誌編集委員・梅木の「ちょっとした話」 Vol.7[オーダーメイドに応える体制を公言!]

 またですか……。と思われているかもしれませんが(笑)、今週もお付き合いください。「毎週水曜日のお楽しみ」に定着してほしいなぁ~という、ベストカー本誌編集委員・梅木智晴の「ちょっとした話」でございます。7回目の今回は、2023年9月6日に発表されたばかりの新たなセンチュリーに関する、ちょっとした話。はてさて、どんな話なのでしょう……。(ベストカーMate編集部B)

■センチュリーSUVではなく「新しいセンチュリー」。ふむふむ、そういうことなのですね!

 2023年9月6日の発表会。会場に着くなり、知己のトヨタ広報部の方から「これまでベストカーさん、センチュリーSUVと誌面で書いていただいていましたけれど、トヨタ自動車社内では、今日発表する新型車をSUVだと考えたことはないんです。あくまでもセンチュリーなんです」と釘を刺されてしまったのでありました。

 そう、「新しいセンチュリー」。従来からある4ドアセダンのセンチュリーはオーセンティックな存在として継続販売され、今回発表された「新しいセンチュリー」は、センチュリーのバリエーションとして追加される、という図式。

 ま、このあたりはベストカー本誌やベストカーWEBでしっかり記事としているので読んでくださいね。

■室内に乗り込むと……。「VVIPのことを最大限に考えたパッケージング」と、庶民の私にも伝わってきた

 そして、発表会の場に現れた新しいセンチュリー。1805mmという全高と後部の跳ね上げ式ゲートを備えた車体形状は、シルエットだけを見ればSUVで、最低地上高は185㎜。最初にこの情報に接した本誌スクープ班が「センチュリーにSUVアリ!」と判断しても当然だ。

 しかし、車内を見てみると「こりゃあSUVじゃあないわ!」と理解できた。

 後席に乗り込むVVIPのことを最大限に考えたパッケージング。庶民の私にはよくわからない世界だけど、ドアを閉めた車室内の静寂感、外界と遮断された個室感は、ちょっとほかのクルマでは体感できない。発表会場だということを忘れて、しばし「ひとりの世界」に浸ってしまったほどですよ。

■「2500万円のクルマなのにフロントストラットサスなんてどうなの!?」。トヨタにしてみれば「それが、どうかしました?」

 また、「FFプラットフォームのセンチュリーなんて……」とか、「フロントストラットサスなんて、2500万円のクルマとしてどうなの!?」みたいな声も聞こえたりしたんだけど、トヨタにしてみれば「それがどうした!?」っていう話なんだろうね。

 要は、それを使う人がどう判断するか……。リアシートに座るオーナーにとって、FFだろうがFRだろうが関係ない。サスペンション形式なんて、もっと関係ない。“いいもの”に仕上がっていればそれでいいわけなのだから。

 そして、なによりも凄いことは、カタログにはいっさい記載されていないリアドアをスライドドアにする仕様や(上の2枚写真)、なんだったらオープンルーフ仕様だって、「お客様のご希望に沿って、ご相談させていただきます」と言ってのけたこと(驚きました~!)。

 つまり、大量生産・大量販売のフルラインナップメーカーのトヨタ自動車が、ロールスロイスのビスポークのようなオーダーメイドに応える体制を公言したということですよ。

 これ、トヨタ自動車が今後未来へと生き永らえていくための、『覚悟』だよね。(ベストカー本誌編集委員・梅木)