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【連載】ベストカー本誌編集委員・梅木の「ちょっとした話」 Vol.32[日本全国 全都道府県踏破。最後に残ったのは……]

 毎週水曜日のお楽しみ、ベストカー本誌編集委員・梅木智晴の「ちょっとした話」の時間がやってきました~。「あの県、まだ行ったことがないから旅してみたいな~」と思っている方は多いと思いますが……、編集委員・梅木は「全県訪れたことがある」ようです!!

 今回はそんな話でございます。(ベストカーMate編集部B

■小中学生の頃から一人旅であちらこちらに。「通過しただけ」は認めないマイルール

 私ウメキ、日本に47ある都道府県のすべてに行ったことがあるのです。

 北は北海道から南は九州の沖縄県。仕事で行った場所も多いのですが、ほとんどはプライベートで訪れています。ま、あちこちウロウロするのが好きなんです。
 別に狙ってそうしたわけではなく、ある時、気がついたらほぼ全県踏破していたな、という感じだったのです。

 一応、マイルールというのがありまして、鉄道移動や自動車移動で「通過しただけ」というのは「行ったとは認めない」ことにしております。

 例えば、博多から熊本を目指すと、鹿児島本線でも九州自動車道でも鳥栖市を通過しますが、これをもって「佐賀県に行った」とはしない、ということですね。

 最低でもその場所を目的地として訪問し、何らかの行動をする、ということをもって踏破したことにしているのです。

■京都府、大阪府は小学5年生の時に踏破。当然ながら一人旅なんです

 ところで私ウメキ、生まれも育ちも首都圏でして、自身が居住地とした場所は東京都で、子ども時代のほとんどは千葉県松戸市で過ごしておりました。

 両親ともに東京出身のため、子どもの頃「祖父母のところへ行く」というのは千葉県松戸市から都内に行くことを意味しておりました。親戚もほぼ東京にいるため、帰省などで遠隔地に行くということがなかったんです。

 にもかかわらず……、というか、むしろその反動なんでしょうね。子どもの頃から見果てぬ地への憧れが強かったように思うのです。

 小学生の頃から鉄道での一人旅をやっていて、京都府、大阪府は小学5年生の時に踏破。中学生になるとさらに西へと足を延ばして兵庫県、岡山県、広島県、さらに山口県から関門トンネルを越えて九州へ。福岡県まで一人旅をしたのです。

 上の写真はウメキが中2の時。下関駅でカメラ持ってウロウロしていたら、機関士さんが手招きしてくれて、写真まで撮ってくれた。昭和ってよかったね~。

 で、今思えばわが両親、よくぞ中学生の一人旅なんかを許してくれたものですね。

■大学生になりクルマを入手! 一気に行動範囲が広がり、東北各県を踏破

 東北地方へと足を踏み入れたのは大学生になってからで意外と遅かった。でも北海道へは高校1年の時に日帰り強行弾丸訪問をしたのでありました。

 これは函館本線の小樽~札幌間を蒸気機関車が走るというので、何が何でも見てみたいと思ったから。おおっと、「鉄ちゃん」だということがバレてしまいますね~。

 大学生になるとクルマに興味を持って、愛車を手に入れて走りまくるので俄然行動範囲が広がって東北各県を踏破。富山、石川などの北陸地方も踏破して行くわけです。

 福井県は高校生時代に小浜線に乗りに行って踏破しています。この時は夜行急行「越前」で行きましたね~。

 意外と未踏だった地が岐阜県。新幹線でも東海道本線でも「通過」はすれど、滞在する機会がなかったのでありました。

 そんなこんなで大学生時代までにほぼ全都道府県を踏破したワタクシではありますが、とうとう最後に残った1県だけが、長らく、本当に長らく未踏のままだったのです。

■そして「あそこ」だけは、なかなか行くチャンスがなかった……のです

 もうおわかりですよね。そう、沖縄県です。

 私が沖縄県をようやく訪れたのは2020年の1月、コロナ騒ぎが起こる直前でした。つい4年前のことだったのです。

 これまでに何度か沖縄訪問のチャンスはあったんです。1990年代前半でしょうか。ある新型車の試乗会が沖縄で開催され、それに参加する予定だったのですが、ちょうど同時期に北海道で別の試乗会が開催され、なんだかんだで私は北海道に行くことになったのです。

 沖縄に鉄道があれば、もっと早いタイミングで行っていたかもしれませんが、「こりゃ沖縄行けないままかぁ~!?」なんて思うこともありました。ちなみに、上写真は沖縄県にある新交通システムの「ゆいレール」です。

 結局「リーチ」状態が約30年継続したうえで、2020年になって全都道府県踏破を成し遂げたのでありました。いろんな意味で沖縄は遠かったです。(ベストカー本誌編集委員・梅木智晴)