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【連載】ベストカー本誌編集委員・梅木の「ちょっとした話」 Vol.20[ベストカー恒例の雪道取材ウラ話・その3]

 年末になっても続きますよ~。毎週水曜日のお楽しみ、ベストカー本誌編集委員・梅木智晴の「ちょっとした話」シリーズ。

 過去2週にわたり、ベストカー恒例の「雪道取材ウラ話」をお届けしていますが、梅木が今でもはっきり覚えている、20141219日の雪道取材の顛末記。その最終話を今回は紹介しましょう。
 ちなみに下写真は「あまりのドカ雪に、新井敏弘選手も『こりゃあダメよ~』」の表情。雪道取材のテスターとして毎回参加してもらっているんです。

 前回までのあらすじはというと……。取材当日、積雪がないんじゃないのか、という不安はどこへやら。取材地の群馬県・群馬サイクルスポーツセンター(略して群サイ)へ梅木がクルマで向かうにつれ、雪が強くなる状態。

 梅木が運転する広報車、スバルWRX STI(スタッドレスタイヤ、履いてます)のチンスポには雪が押し溜まり、スコップで掻き出しては進むという感じだったが、ついに群サイまであと1kmを切る地点で、これ以上進むことができない深さの積雪量がなってしまったのだ~!

「さてどうしたものか?」と困り果てる梅木。……というところから3回目の始まりです。(ベストカーMate編集部B

■スポーツモデルは深い雪には弱いけど、「今日の取材にはSUVが2台いることを思い出したぁ~!」

 ハッと思い出しましたね。そうだった、今日の取材にはエクストレイルやハリアーも参加するんだった! と。

 後続で向かっている別動隊に速攻で電話して、これらSUV2台に、私がWRX STIとともに立ち往生している現場まで来てもらった。

 さすが、SUVは頼もしい‼ WRX STIが断念を余儀なくされた深い新雪をグイグイ蹴散らして踏み固めてくれるのでありました(上写真)。エクストレイルとハリアーに群サイまでの道のりを往復してもらって、無事WRX STIも群サイに到着したのでありました。やれやれ。

■が、しかし。一般道から群サイへのアプローチ路は雪で埋もれて「道がない」状態(涙)。除雪用グレーダーを投入するしかない。が……

 でもね、まだまだトラブルは続くんですよ~! 一般道から群サイへのアプローチ路が雪で埋まって通行不可能状態(涙)。目の前に除雪用グレーダーが止めてあるんだけど、動かすためのキーは新雪が腰の深さほど降り積もったアプローチ路の先にある事務所にあるという。

 それでも、群サイのサカキさんは「行きますよ‼」と意を決して雪に埋もれたアプローチ路へと躍り出た~! アプローチ路はざっと500mはあり、往復1km。しかも雪に埋もれながらの行軍だ。

 そして、約30分後。サカキさんの奮闘あって無事グレーダーが始動(上写真)。新雪を踏み固め圧雪路ができていく。その後、グレーダーでコースを踏み固めてもらって、無事取材は進んでいったわけです。ありがとうございます、サカキさん!

 雪不足で困ったことはあったものの、雪がありすぎてこんなことになるとは思いもしなかった、20141219日の「雪取材」でありました。(ベストカー本誌編集委員・梅木智晴)