【連載】ベストカー本誌編集委員・梅木の「ちょっとした話」 Vol.15[水野和敏さん取材のちょっとした話・その1]
2023/11/15
毎週水曜日のお楽しみになってほしいなぁ~、ということでお届けしている、ベストカー本誌編集委員・梅木智晴の「ちょっとした話」シリーズ(前週は諸事情で休載してしまいまして申し訳ありませんでした)。
梅木はベストカー本誌毎月26日号で連載中の「BC入魂企画 水野和敏が斬る‼」の編集担当を長らくつとめていることもあり、水野さんの物事の考え方やクルマの評価の仕方などがとても勉強になっている、という。
その撮影&取材現場はどんな感じなのか? 水野さんが評価する軸は何か……などを、梅木がシリーズでお伝えしますよ~!(ベストカーMate編集部B)
■ベストカー本誌で連載中の「水野和敏が斬る‼」企画。担当編集の梅木は現場でどのように取材しているのか!? 取材現場はピリッとした空気ってホント?
ベストカー本誌で毎月26日号にて連載している「水野和敏が斬る‼」企画。水野さんが2台のクルマをエンジニアの視点で評価していく企画なんだけれど、取材現場はピリッと張りつめた雰囲気に包まれている。
って、別に水野さんが気難しくてピリピリしているってことではございませんぞ。基本的にはとても和やかな雰囲気の取材現場なんだけど、いざ、クルマの評価が始まると、水野さんの顔は厳しい表情となって、次々と問題点を指摘していく。
編集担当の私ウメキは、その評価を聞き逃すまいと、必死に話についていく。専門用語で難しい表現でのコメントがあった場合は、「それは、どのような意味なのでしょう?」と確認をする必要もある。
水野さんの取材現場では、上の写真のように2台のクルマを並べて、周囲をぐるりと見て回りながら水野さんの評価コメントが始まる。乗る前にクルマを徹底的に観察するのが「水野流評価の作法」なのだ
■「クルマを見れば、開発者が何を考えてそのクルマを作ったかがかわる」。水野和敏さんだからこその発言
水野さんは言う。「クルマを見れば、開発者が何を考えてそのクルマを作り出したかがわかる」と。
まさに開発現場で鎬を削ってきた水野さんならではの言葉だ。フェンダー開口部の形状を見れば、空力に対する開発者の意識が見えるという。エンジンルームを見れば、車体構造に対する開発者……のみならず、そのメーカーの考え方、取り組む姿勢が手に取るようにわかるのだ。
さらに、クルマを走らせる前に水野さんが確認したり、チェックする部分はまだまだある。どんな部分なのか!? それは次週の「ちょっとした話」でご紹介したいと思う。
……ということで最後に宣伝をさせてください! ご紹介した、ベストカー本誌連載中の「水野和敏が斬る‼」企画を一冊にまとめた本、別冊ベストカー『水野和敏が斬る‼』(本体価格1500円/税込1650円)が好評発売中です! 水野さんの自動車評価のすべてがわかる内容になっています。
全国書店やアマゾンなどで購入できますので、ぜひとも! よろしくお願いいたします。(ベストカー本誌編集委員・梅木智晴)