【連載】ベストカー編集委員・梅木の「ちょっとした話」 Vol.4[救急車、赤信号でも進むんです!]
2023/08/23ベストカーMate、毎週水曜日のお楽しみ!(……になってほしいなぁ)ということで、今週もいってみましょう! ベストカー本誌の編集委員・梅木智晴の「ちょっとした話」 シリーズ。梅木自身が日頃から感じていることを「ちょっとだけ」語る記事です。
■ベストカー編集部近くの横断歩道で信号待ちをしていたら、サイレンを鳴らした救急車が近づいてきて……
ベストカー編集部近くの横断歩道で信号待ちをしていたところ、救急車がサイレンを鳴らして接近してきたことがありました。
ちょうど道路の信号が黄色から赤に変わるタイミング。救急車は赤信号で停止したクルマの5台目あたり後方で注意喚起を強調する「ウーウー」音を発し、マイクで「赤信号進行します!」とアナウンスしている状況。
すぐに、停止車両は左右に道を開け、救急車は安全確認をしながらゆっくりと迫ってくる。これはごく当たり前のことですよね。
このタイミングで私が待っていた横断歩道側の歩行者信号が青に変わったんです。信号待ちの歩行者はざっと10人。救急車は横断歩道まで10mほどのところに来ていました。
■迫ってくる救急車をまったく見ずに、スマホ画面を見たまま横断歩道を渡る人。マジですか!
この時、歩行者のうち6人は、けたたましくサイレンを鳴らし、マイクで緊急走行を伝える救急車を一瞥もしません。
ある者はスマホの画面に目を落としたまま、ある者は真っすぐ真正面を見据えたまま、小走りするわけでもなく、悠然と青信号に変わった横断歩道を渡り始めた。これには驚きました!
初老のご婦人は救急車を見て一瞬足を止めたけど、皆が渡る様子を見て、小走りで渡り始める。
そういう歩行者を見て、目の前の救急車は一旦停止して歩行者が途切れるのを待っているんです。この光景にも、私は再びオドロキました。「文字どおり急いでいる救急車」の動きを歩行者が妨げているのです!
■救急車がやってきたら、クルマも人も進行を妨げない。基本中の基本のこと、やりましょうよ!
多くのクルマたちは、救急車の進行を妨げないよう停止して道を開けているのに……。
そして、歩行者のみなさんが横断歩道を渡り切ったあと、その救急車は交差点を進行。この時、横断歩道の信号はまだ青で、私は余裕をもって渡り切ることができました。
……救急車がやってきたら、クルマなどの車両だけでなく、人もちゃんと待ち、救急車のために「道を開けてほしい」。そう思います。(ベストカー本誌編集委員・梅木)
(※写真はすべてイメージです)