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【連載】ベストカー編集委員・梅木の「ちょっとした話」 Vol.3[JPNタクシーって、もう2代目?]

 3回目にして、みなさんに認知されつつある(!?)、ベストカー本誌の編集委員・梅木智晴の「ちょっとした話」 シリーズ。梅木自身が日頃から感じていることを「ちょっとだけ」語る記事です。

 毎週水曜日のお楽しみ!(……になってほしいなぁ) ということをアピールしつつ、今週もいってみますよ~。

■V6エンジン搭載の高級グレードの個人タクシーもいいけど、JPNタクシーもいいですよね~

  普段は徒歩、あるいは電車、愛車で移動する私だが、たま~にタクシーを利用することがある。

 以前はV6エンジンを積んだ、高級グレードの個人タクシーを狙い撃ちにして(手を上げて)、乗っていたんだけど、最近ではもっぱらJPNタクシーを狙って乗っている。なんといってもラクチンなんだよね。

 そんなある時、JPNタクシーに乗って運転手さんと話をしていると、「都内の大手タクシー会社だと、もうJPNタクシー2世代目なんですよ」と言われた。つまり、20172019年頃に導入したJPNタクシーを、新車のJPNタクシーに入れ替えているということですよ。走行距離にして40万~50km前後で入れ替えていくとのこと。

 で、大手で退役したJPNタクシーは準大手や独立系タクシー会社に中古車として下ろされていくのだ。

■グリーン? それともピンク? ボディサイドに貼ってあるステッカーの色で世代の違いが一目瞭然

 続けて運転手さんが口を開き、「新しいJPNは車椅子のステッカーがピンク色なんですよ」と説明してくれた。

 なるほど。そう言われてよくよく見ると、スライドドアの脇などにユニバーサルデザインタクシー(UDタクシー)を示すステッカーが貼られているが、グリーンのものとピンクのものがある。

 

 これは車椅子の乗降時に使うスロープの耐荷重を示すもので、グリーンは従来タイプで、耐荷重が200kgまで。それが2世代目のJPNタクシーはピンクになり、300kgまで対応することを示している。

■2020年3月、UDタクシーの規格を従来から100kg増加の「耐荷重300kg」に変更したんですね

 電動車椅子は100kg近い重さがあり、使用者の体重を合わせると150160kgにもなる。さらに介助者がスロープに乗ると、200kgを超えてしまい、グリーンステッカーのJPNだとスロープの耐荷重を超えてしまうことがある。

 ということがあり、20203月、UDタクシーの規格を従来の「スロープ耐荷重200kg」から「耐荷重300kg」へと変更したという経緯があるんですよ。

 で、この新規格に対応した車両にピンクのステッカーが貼られている、というわけね。

 ちなみにJPNタクシーは202017日の改良で、耐荷重300kgのスロープに変更。つまり、ピンクステッカーのJPNタクシーは20203月以降に導入された車両ということになりますね。

 街でJPNタクシーを見かけたら、ステッカーの色に注目してほしいですね~!(ベストカー本誌編集委員/梅木)